おそらくセリーヌは、
セリーヌがユダヤ人と書く時、必ず
おそらく、全てのユダヤ人が、という意味ではない、という意味で振ったのではないかと想う。人種には気質があるていど共通してあるだろうが…。
セリーヌが実際に見たのか、信頼のおける筋からの情報だったのか、信用できる本の影響なのか、ぼくには分からない。
ただ、どうもそのセリーヌの知った
戦争に絶対反対の立場を貫くセリーヌが、あれほど
セリーヌが、何の根拠もなく、軽々しく、
どうにも引っ掛かる。
セリーヌは一体何を知り、何を訴えたかったのか。
「夜の果ての旅」「なしくずしの死」、あの調子で書き続ければ、逮捕されることもなく、もっともっと素晴らしい本を世に出したろうに、と想う。貧しくなることも、痩せ細ることもなかったろうに…。
それなのに、書かざるをえない、伝えなければならないものが、セリーヌにはあったのだとしか思えない。人類に対して、人間に対して。
世界中で「禁書」になっている本の内容も、想像がつく。しかしなぜ禁書にならねばならないのか…
セリーヌが、本当に云いたかったこと、… 伝えたかったこと。知りたい。
知ったからって、どうすることもできないかもしれないが…。知りたい。一、セリーヌのファンとして。