読み書き

本を読んで、血となり肉となるようなことがありました。ものを書いて、いろんな人との出逢いがありました。

ニーチェ

つまり

宗教は、贖罪のための気休め。人心をつかんで離さない、大きな役割を果たす。慈善活動と呼ばれるものの、主体者にも、どこか心の動き、似たような気配がないでもない。日常の些細な罪も、「祈る」こと、「善行」をすることで、気持ちが楽になる?そのときの…

ニーチェの精神(2)

ツァラトゥストラの生き方。「私は偉大である。この偉大さを理解する人間は、下界に望めない。掃いて捨てるほど、つまらない者に埋まっている下界。私は、その中で私の偉大さを霞めない。私は、あまりに偉大すぎる」「私の滅亡は、人類の滅亡を意味する。私…

ニーチェの精神(1)

路上で「死んだようになっていた」彼は、自宅に運ばれ、まる二日間、昏睡した。 目が覚めた彼は、以前の彼ではなかった。歌を歌い、妙な言動を始め…ワーグナー夫人や友人に奇妙な手紙を送った。異常を察した神学者の友人が彼のもとを訪ねた。彼を見たニーチ…

ニーチェは狂っていない

「ツァラトゥストラ」を書くために生まれたニーチェは、町なかの路上で仰向けに倒れているところを通行人に発見され、以来彼は廃人同様の生活を送ったといわれる。 廃人、または「影のように生きた」発狂後の彼の日常、生態がどんなものであったのか、わたし…