読み書き

本を読んで、血となり肉となるようなことがありました。ものを書いて、いろんな人との出逢いがありました。

とにかく、楽しく。

 モンテーニュの凄いところは、書くことをホントに楽しんでいたということだ。
 塔にこもって、喜々として書いていたらしい。
 楽しまなきゃ、続くものも続かない。仕事でも、何でもそうだ。
 ホントの成功者って、人生を楽しんだ人だよなァ。

 モンちゃんは、「もし読者が誤読したら、それは違う、と、あの世から舞い戻ってその読者に指摘する」と云っていた。
 忘れっぽいことを自覚していたから、「書いていて、ハッと不安になる。これは、前にも書いたことではないか、と」とも云っている。
 そして読み返さない。「読み返すと、書き直したくなるから」
 こういう、何かおチャメなところ、好きなんだナ。

 でもエセーを読んだ限り、同じことは書いていなかったと思うよ、モンちゃん。

 荘子も、人生を楽しんだ、ほんとの賢者だったと思う。
 ふたりとも、戦乱の時代を生きていたけれど…
 かれらが生きた記録を読めることは、ほんとうに幸せなことだ。